二つの思考ベクトル

朝からずっと、今セメスタにどの講義を取るかで、考え迷っている。
二年間という期間は長いと思っていたけど、実際は短いものだと思う。一年コースの人は偉い。よくこれで論文を書いて、卒業できる。
講義を受けて勉強したりスキルを磨いたりするのと、論文を書くのとは、別のベクトルというか、別の脳の使い方をするみたいだ。少なことも私の場合は。
知恵や知識を伝授してもらうのと、知恵を生み出す。この二つは、考えるという点では同じだが、まるで別の作業だ。私にとっては、別の思考ベクトルだ。
一方は、教授の講義を聞きながら、質問し、考え、吸収し続ける。「そうか!」とか「なるほど!」と納得したり、「え?」とか「それは本当にそうといえだろうか?」と疑問に思い思考する。
それはとても楽しく、貴重な時間だ。インプットはとても楽しい。
だが論文執筆の過程は、少し異なる。考え、仮説を立て、自分で自分の思考の結果を疑い、延々と頭の中で熟考する。
苦しくて、頭が痛くなる時がある。何かを生み出すというは、楽しい時も多いが苦しい時もさらに多い。
だがアウトプットは必要だ。大事だ。大きなアウトプットをすると、多きな喜びがある。
問題は、私にとってはベクトルが異なるので、同じ日に受ける時と出す時があるのは、なかなか切り替えが難しい。
もっとインプットしたい。だけどそろそろ論文執筆の準備をしたい。と迷っているのだ。大きなベクトルを、今セメスタまでは「受ける」「インプット」にして、次のセメスタから執筆準備に入るか? それとも、二つの中ベクトルを共存させるか? 
どうしようかなあ?