2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 

村上春樹新刊を読んだ。ご存じ『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。まだ英語翻訳本は出ていない。 私は普通は、小説は一気に読めるタイプの本が好きだ。中断や休憩をはさまず、一気呵成に読む。何となくそれが小説を読む醍醐味の気がして。 だが…

スポーツの主役は誰か、それは選手と観客である

朝、偶然テレビを見たら、オリンピック協議最終選考のプレゼンテーションについてのニュースが流れていた。今、LAXのラウンジで現地の朝日新聞を読んだら、やはりオリンピックの競技について、色々なページで記事や読者の意見やオピニオンが載っている。 こ…

カリフォルニアの紀伊国屋書店

ただいまロスのホテルのビジネスルーム。今日、日本に帰る予定だ。ホテル出発までにまだまだ時間があり、夫はまだ眠っているし、仕方なく降りてきた。 ホテルの隣のビルに、紀伊国屋書店がある。たくさんの日本語の書籍と漫画と、やや少なめの英語本、そして…

アマルティアセン・リミットを越えさせる大学をつくりたい

ワインを飲んだ勢いで書く。 自分の創りたい大学は、入学する学生にアマルティアセン・リミットを越えさせるための大学だ、と。そして卒業する学生にグローバルリミットを越えさせる大学だ、と。 世の中には、経済的に至らないと、どんなに知恵や能力が高く…

クレアモントの緑は若く

クレアモントで3人の女子学生に会った。同じ寮の3人部屋に住む、日本人留学生、日系アメリカ人、インド出身の博士課程の女性。三人部屋と言っても、日本的な寮を想像してはいけない。どちらかと言うとアパートメントにシェアしている感じた。日本的には巨大…

クレアモント。大学の街、砂漠の中のオアシス。

ロスのホテルに移動して翌日の今日、クレアモントの街に行った。 5つのカレッジと二つの大学院が、一つのクレアモント大学コンソーシアムを形成している大学だ。同じ図書館を使い、その他の施設を共用し、全体として街の中に大学がある。 「なんか、オック…

大学を創るのは人間

沖縄に大学を創るというのが、私の夢の一つだ。 数年前にはっきりとその夢を認めてからは、大学を見る視点が変わってきた。 もともと子どもを連れて家族で海外旅行をしたときには、必ずその国の本屋と大学に行くのが常だった。本屋に行けばその国の今の状態…

アメリカの卒業式は日本の結婚式に似ている

アメリカは卒業式シーズン。 テレビを見ているとあるチャンネルで、さまざまな大学のCOMMENCEMENT(学位授与式)での来賓スピーチを、次々と放送している。 テキサスのいくつかの大学、東海岸の大学など。どのスピーチも、何やら面白そうだ。 そういえば昨日…

高橋朋子『サムライと綿』著者

『サムライと綿』という本がある。著者は高橋朋子氏。 息子から本を渡されていたのに、読んでいなかった。日本に置いたままだ。これが本当に迂闊だっった。今回もっとも心に残る出来事が、この高橋朋子氏との出会いだ。 こんなにすごい人なら、もっとちゃん…

野外パーティーで考える「神は細部に宿る」のかと

いまだ時差と、毎回飲むワインの影響で、中途半端に早い時間に目が覚める。だが、日本では、同じ日なのだろう。 未明のホテルでは、ほかにやることもなくの「、動き出した頭を抑えようもなく、パソコンに向かうことになる。 哲学的な終わりの見えない思考に…

ジャカランダの花は爽やかに

ついに、息子の大学の卒業式。 空は青く、樹木はそよぎ、クチナシの香りは芳しい。青々とした芝生の上にブルーのマントに包まれた卒業生たちの歩く姿が映える。 どの民族の親も、わが子の晴れ姿に、同じように誇らしげに笑顔を向ける。 学位授与は、一人ひと…

戦う人たち その2

二日間、卒業シーズンの大学のキャンパスに入り浸ると、いろいろな人に会う。 息子の友人たち、卒業する学生、次々とやってくるそのファミリー、後輩たち、大学のフォカルティー(教職員)、出入りの業者、街の住人、等々。 インドからやってきた純粋インド…

戦うものたち

息子が事前に取ってくれたアポイントメントで、二人の日系のプロフェッサーに、息子も同席で夫婦で会った。 一人はかつて拓殖大学を出て、そこで応援団をしていて、しかしアメリカに来てからはなぜだか学者・研究者の道に進んだ男性。アメリカの名門大学で心…

アリソビエホの空は高く

時差の影響で、ホテルで朝早く目覚めた。暗いうちから手探りで動き出す。 ホテルはリゾートタイプの高級一流ホテルだが、部屋の仕様もアメリカサイズでアメリカタイプだ。部屋は大づくりで、広い。日本的感覚の場所に、何かがない。 だから暗がりで自分の感…

オレンジカウンティーの空は広く

息子が4年間在籍した大学は、カリフォルニア州オレンジ群(カウンティ)にある。 OC(オーシー)=(オレンジカウンティー)というアメリカのテレビドラマがあったが、その設定はOCはお金持ちの住む町である。学園ドラマだが、OCの高校生の家は皆金持…

カリフォルニアの空は青く

ただいま、アメリカのカリフォルニアに着いた。 空港を車で出るときに、紫色の花が満開の樹木を見た。何本も立っている。ずっと道沿いで見かける。 「あれは何の花?」と聞いたら、「僕も分かりません」と迎えの若い男の子。 ロス出身の日本とアメリカのハー…

月食の対岸にいるあなたに

今、成田空港の朝。 おととい(真夜中なんで昨日か)、『月食の対面にいる人』をテーマにブログを書いた。尊敬するある友人を念頭に置いたものだ。 そしたら。 このブログを読んでいる別の方、何名かから反応があった。 「私のことをいっっているのかと思っ…

パスポートを忘れた

成田エキスプレスの中で、パスポートを忘れたことに気がついた。脱力。 結局、引き返すことに。 前泊で、よかった。これが出発当日だったら、悲惨だ。(笑)┐('〜`;)┌ 私は、こんなチョンボがあるから、自分が信じられない。(爆笑)

月蝕を対面にする人の話

真夜中。そして、飲んだ後に始まった哲学的思考が、止まらない。 ある友人を見ていて、考えた。ちなみにこの時の「見ていて」というのは抽象的な意味の見る。そしてこれからは、すべて喩え話で思考する。 とにかく友人を見ていて、考えた。 彼女は、常に頑張…

3年ぶりのアメリカ、4年ぶりのカリフォルニア

明日から、アメリカに行く。いや明日は、成田に前泊だ。 息子が無事、大学を卒業する。その学位授与式、日本でいうところの卒業式に参加する。 前後のパーティーにも参加して、息子が用意した日程にも参加し、時間があればホテルのプールサイドで休む。 それ…

『ローマ法王の休日』におどろく

映画『ローマ法王の休日』のDVDを見た。 見ていて思ったのが、よくもこんな映画をバチカンが許したな〜ということだ。それとも、バチカンにお許しを得たりする必要はないのだろうか。 内容や演出に笑って、こんな設定とセリフを書いていいのかと愕いて、そこ…

薔薇とワインい酔いしれて「国際バラとガーデニングショウ」西武球場

西武ドームで開かれた「国際バラとガーデニングショウ」に、行ってきた。友人を誘って三人で。 バラの美しさもすごいけど、人出の多さもすごい。私は、ランチの前にワインの試飲をしてしまい、すっかりいい気分に酔ってしまった。(笑) ターシャ・チューダ…

今日は沖縄復帰、Jリーグ20年、 研心塾で勉強の日

今日は研心塾の勉強会だった。 基本的に研心塾は、前半が質問付きの講演で、後半が懇親会だ。シンポジウムとは饗宴のことだ、というのが研心塾主宰(塾撲)の武田教授の考えだからだ。 で、スピーカーは、前国連広報担当事務次官の赤坂清隆氏(フォーリンプ…

『豊かな地域はどこが違うのか 地域間格差の時代』 根本祐二

『豊かな地域はどこが違うのか』根本祐二著・ちくま新書を読了。 何かの新聞でこの人の主張を読んで、早速本を取り寄せた。別の本を買ったつもりだったが、自分の手違いでこの本が来た。読んだら面白い。 街や都市や地域の発展や魅力を、人口の切り口で分析…

新旧歌舞伎座のドキュメンタリー

まず松竹が出しているDVD 『歌舞伎座さよなら公演 記念ドキュメンタリー わが心の歌舞伎座』を借りてきて、見た。 そのあと、NHKスペシャル『新生 歌舞伎座 檜舞台にかける男たち』を見た。 新旧の歌舞伎座、閉場と開場の物語だ。 二つのドキュメンタリーが…

映画『県庁おもてなし課』

先週に引き続き、有川浩原作の小説の映画化を見に行った。映画『県庁おもてなし課』。 本が面白くて、映画化されたら必ず見に行こうと思っていたものだ。それにしても、テレビの『空飛ぶ広報室』、アニメと映画『図書館戦争』と、最近の有川浩の映像化はすご…

峰村女史と小林麻里教授と岸本仙人教授との一日

昨日は、早稲田大学院の一日だった。 二時限目、友成教授の授業「行政を経営する」の時間に、私がオスカルと呼ぶ峰村昌子女史が2週にわたってゲスト講義をした。毎期毎回参加している私は、皆勤賞ものだ。 今回のテーマは「すれ違い」。面白かったぜ。自分…

名著『組織の盛衰』堺屋太一

つくづく思う。堺屋太一の『組織の盛衰』は名著だ。 今朝、少しぱらぱらと読み直そうと手にしたら、あまりの読み応えに、結局一日かけて、じっくりと全編を読み直してしまった。待ち時間や電車の中、食事しながら、エスカレーターでも読んでいた。 後ろ扉を…

『ビジョナリーカンパニー③衰退の5段階』 そして堺屋太一『組織の盛衰』

昨日、友人と話していてひょんなことから「組織論」に話が飛び火した。そのまま帰宅して相手を変えて、夫とまたまた組織論の話になった。 ジム・コリンズの『ビジョナリーカンパニー③ 衰退の5段階』で、組織の成長と発展、最盛期、衰退などについて分析した…

憲法を読み返して考える「憲法を封筒にいれたとしたら、その宛先は国」

友人から、伊藤真・著の『高校生でも分かる 日本国憲法の論点』のコピー切り抜きで作った冊子をもらった。自家製だ。 5月3日に、横浜であった某党の憲法記念日街頭演説を聞きに行ったときのことだ。 友人は、その「はじめに」に書いてある伊藤真氏の文言に…