「黄色のない青、オレンジのない青。弟よ、それは僕にとっては青ではないのだ」

ゴッホ。弟テオに書いた手紙の一文。

ゴッホを語ろうとするとき。テオを主人公にしたら、どんなに面白い物語りになるだろう。

と思う人は、たくさんいるらしく。
実際に、コミックで、テオが主役のがあった。カッコいいビジュアルのテオだった。

また。ゴッホを描こうとするとき。その才能評価への不遇と、本人のそれでも描いていく姿を中心にしたら、どんな表現になるのか興味がわく。

そう考えた人は、たくさんいて。
イギリスのTVドラマ『ドクターWHO』で、描かれていた。私は、ドキドキしながら見て、ゴッホと一緒に泣いた。

天才の人生というものを考えたとき。
時代の無理解と反対にそれを分かってくれる人がいる、とか。破壊と創造とか。嘲笑と想像力とか。悲劇と幸運とか。

そんな対極の言葉が、思い浮かぶ。