追記『人生で本当に大切なこと』王・岡田対談

もう少年でない大学生の息子に、「一時間で読めるから、読みなよ」と王・岡田太d何の親書を渡したら、ホントに一時間足らずで読み終わった。図体はともかく心はまだ少年らしく、シンプルに「やあー、よかったー。いいー」と叫んでいる。よかった。
青年になると、本を勧めても、やたら皮肉で批判的になるし、単純に感動したり関心視たりしてくれなくなることが多い。素直に読めよ、といいたくなる時が、大人相手では多い。だからシンプルに喜んでくれると、助かる。
で。2人の感想を比べる。それは、一番心に残った部分。
「運は誰のところにも来る。準備していたかいなかったか、だ。」息子。
「(王監督が選手の時)チャンスの時に三振なんかしたりすると、スタンドから何千人、何万人の観衆のため息が聞こえる。」私。
いいですか!? 失敗すると、何万人にものため息やがっかりした声が聞こえるんですよ! 大変な重圧と責任だ。
私だったら、逃げだすよ。その場所に立たないよ。行きたくなくなるよ。
それを、王さんと岡田さんは、やるんだから凄いよ。玉子投げられたり、暴徒化したファンから守るため球場や家からパトカーで出たり。勝ったら喜んでくれるけど、失敗には容赦ない文句と抗議と失望がくる。
私だったらたぶん、抗議や文句やヤジは耐えきれる。(いや耐えきれないけど笑)だけど、失望は耐えきれるだろうか。難しい。
王さんも岡田さんも、それい高くて遠い何かがあったから、耐えられたのだろう。再び、その場所に行って、挑戦できたのだろう。
そしてそういう人が勝つと、人は「運がいい」という。う〜ん。