3.11で変化した我が家の夕食の食べかた

今年の3.11以来、自分または我が家で変わったことは何だろう?と考えた。
何しろ今年は、3.11以前の事がまるで何もなかったように、思い出せない。だから今年の振り返りは、3.11以降に事についての振り返りになる。
変わったことはたくさんあるだろう。精神的にも、いろいろ。……。
で、あっと発見した。
些細なことで、まるで関係ないように見えるが、なんと食事風景というか、食卓、食事のやり方がはっきりと変わった。
以前は朝食は椅子式の食卓で取り、夕食はいわゆる和風で、部屋の脇に置いている炬燵タイプのテーブルを毎回夕食の時間になると床の中央に出してきて、そこで座布団に座って食べていた。ちゃぶ台方式、和風な食卓風景だ。
息子がアメリカに行ってしまって2人になっても、夕食は同じようにちゃぶ台方式だったた。朝食は椅子式、夕食は和風に座って、これは結婚以来の習慣だ。
それが、なぜだか。
3.11以降、床に直にテーブルクロスを敷き、そこに料理を並べて食べる、遊牧民族方式に変わった。2人で、座った膝より低い高さの食事の皿やお茶椀を、手にするのだ。
何故だか3月12日に食事風景がそう変化して、これがずっと続いている。不思議だ。
12日というのは、11日に帰宅できなかった夫が帰ってこれた、その日の夕食からだ。2人で相談したわけでもないのにそうなり、夏に一度、床暖房が入った冬口に一度「元に戻そうか?」と言葉が出たが、結局この形の方がしっくりしていて、続けている。
自分たちでも不思議だ。はっきりと目に見える変化は、それだ。何かが変わったから、それに添うように、合うように、ふさわしいように、食卓も変わったのだろう。
でもなにが、どうしてだかは、分からない。