『リ・ポジショニング』

『リ・ポジショニング戦略』ジャック・トラウト、スティーブ・リプキン著を読む。
ブランドを構築してマーケティングの技術を向上させる方法、ポジショニングとリ・ポジショニングを提唱する著者の、今度はリ・ポジショニングに置いた著書だ。
社会や市場の変化、ブランドの成長等にともなって、これまでのポジショニングを見直し、ポジショニングし直す。そのことについて書いていある。
「リ・ポジショニングとは頭の中の認識を現実に合うようにしなおすことで、変えてしまうことではない」と。
また「変化は起きる。進化は現実だ」という。
そして組織の大きさ変化に対応しきれないことについて「大きさは変化の敵だ」「大きくなればなるほど、変化するのがむずかしくなる」という。
組織が大きくなるばなるほど、井の中の蛙思考が起こりがちで、内向きの思考になりがちで、自分に甘くなり、コントロールが難しくなる、とする。
「(組織のこれまでの成功が)お山の大将的風土を生み、内向きの関心と、外の現実への理解不足、何が何でも問題を正そうとする切迫感の欠如を生む。そういう例ならごまんとある」と書かれたページを、私は何度も読んだ。背筋が凍った。、