ライバルよ、出でよ

私見だが。
スポーツ競技は大きく分けて、対戦型と競争型に分けられる。
テニスや卓球、相撲、サッカー、野球、バレーなどの試合は対戦型だ。二人、又は二つのチームが、同時に同じフィールドで戦う。相手を倒し、相手に勝った方が勝者になる。
もう一つの競争型は、水泳や陸上競技など。体操やスケートなどの競演型競技も、大きくはこれに入る。複数人数が、競技を行い、その中で一番すぐれたものが一番になる。相手を倒すことではなく、競技参加者の中で、記録や点数が一番になることが、勝者となる。
さて、対戦競技にかんする私見だが。
対戦競技には、ライバルの存在が欠かせない。ライバルのいる人間やチームは、いない場合と比べて、大きく異なる。
一生懸命に練習して始めて対戦できる相手がいる。全力で戦って始めて勝てる相手がいる。必死に作戦を練って、始めて試合を展開できる相手がいる。この状態は、アスリートを成長させるし、進化させるだろう。
それら二人又は二つのチームが、こいつにだけは負けたくないと、全力で戦うのだ。見る方は、おもしろいに決まっている。
一方だけが凄かったり素晴らかったりしても、その試合が素晴らしい試合になるとは限らない。歴史に残る試合、記憶に残る戦いは、対戦する双方が素晴らしいアスリートぶりを発揮して、始めて成り立つ。
一人又は一つのチームのよさだけでは、競技の勝負はついても、素晴らしい勝負は見られない。
両者が同じくらいの実力だと、面白い。両者が同じくらいの周年を持っていると、さらに面白い。双方に因縁があったりすると、さらに面白い。
そして、相撲だ。いきなり。(笑)
白鳳には、いま、ライバルがいない。ぜひ、ライバルが出現してほしい。歴代の有名な、凄い力士は、きちんと二人の凄い横綱が存在した。このままでは、おもしろさは半減だ。
誰か、白鳳と同じくらいの実力になって、白鳳と同じくらいの執念で、白鳳がまだ全盛期のころに、出てきてほしい。