中高生の「ディベート甲子園」

中学・高校生の文化系の夏の大会に通称「ディベート甲子園」というのある。
教室ディベート競技の大会だ。
昨日、東京地区大会が行われ、全国大会出場校が決まった。残念ながら、私は今回見学にいかなかった。
高校生は、東京地区大会の5〜6位までが全国大会に出場でき、中学生もそれ位のチームが行ける。
だから、地区大会で優勝しなかった学校が、全国大会で優勝する事もある。
中学生と高校生が、毎回一緒に、大会をする。大学や専門学校の校舎で、同じ時に同じ場所で開かれ、教室ごとに中学なら中学の二つのチームがディベート競技し、対決が行なわれる。
だから、見学者も中学大会と高校大会の二つを、また、一回戦から決勝まで、見ることができる。大抵が、親と卒業生しか来ないけどさ。
息子が中高で入っていたクラブが、毎夏と春、ほぼ毎回、全国大会に出場していた学校だった。
だから、中学の時は、愛知万博を記念して愛知県で開かれた全国大会を見学に行き、高校生になってからは、たいてい文京区の東洋大学で開かれるので、それを見に行った。
初めて見たときは、中学生のディベート力と論理性と調査力のその凄さに、びっくりしたものだ。
ディベートの肯定側になるか否定側になるかは、競技の少し前に決まる。
だから、肯定でも否定でも、論陣を張れるように、半年近くも充分に調べて、論理的展開を構築する。
また、相手側が張った論陣に対しても、ちゃんと聞いて反論をしなければいけない。このため、互いに、お互いが張りそうな論の展開を幾通りにも想定し、反証・反論を用意しておく。
その反論も、データを用意しての反証だ。
審査員は、反論が、ちゃんと相手の言ったことに対する反論かどうかを、キチンと聞いてる。どんなに素晴らしい反論でも、相手の言ったことに対する反論でなければ、点数は取れない。
また、後出しジャンケンにょうなものは、ルール違反になり、加点されない。
審査は、恐ろしくも、素晴らしく厳正だった。
初めて見学したときの驚きは、良く覚えている。ほんとにびっくりした。中学生が、こんなにやるの? こんなにできるの? 大人より論理的だよね? 国会より凄いよね? 
今回も、見たかったなあ。
「全国大会、見に行けば?」と昨日の地区大会で、後輩の応援に見てきた息子。
だけどなあ…。 息子がいないし、他に見るあてもないし…。