ビリー・エリオット、リトルダンサー

ミュージカルのビリー・エリオット。よかったよー。
現在、4人の子役がビリーの役を、順繰りに演じているらしい。トニー賞をとったときは、当時演じていた三人で同時に受賞したとのこと。
昨日は、賞を獲ったそのうちの一人が、ビリーを演じていた。
始まって数分後には、隣の夫が「ありがとう」といい、その息子が「これ、いい! すごく気に入った行った」と目を輝かした。
実は三年前も、ロンドンに行った時、最初に日本で頼んでいた「ライオンキング」を見た直後に、私が無理やり「レ・ミゼラブル」を見よう!と、二人を説き伏せた。
金銭的にも、日程的にも、無理して切符を調達し、ロンドンで二度目のミュージカルを鑑賞した。そしてそれは、大当たりとなった。
まだ高校生だった息子は上演後、英語版のCDを買い、何度も聞いて自分で英語で歌い始める。日本に帰っても、キーボードで聴き弾きをする。
そして、日本で上演している「レ・ミゼラブル」を三人で見に行く結果になり、日本語版のCDも購入、という、完全にはまってしまったのだ。
で、今回も、「オペラ座の怪人」を見た直後に、「ビリー・エリオット見よう!」といきなり我がままを働かせて、夫に頼んだ。
そして、結果は、あ・た・り。
毎回、今の三人にもっともフィットする、もっとも刺激になる、もっとも効果的になる、と感じた結果の我がままだ。
ビリーを演じた男の子は、出ずっぱりで、踊り通しだ。バレエ、タップダンス、モダンダンス、ミュージカルダンス。歌。
特に、休憩直前のダンスがよかった。行き場のない鬱屈と、運命に対するどうにもならない叫びと、少年期の反抗的態度を織り交ぜた、怒りのダンス。振り付けも、踊りも、小道具の使い方も、よかった。
今は亡きママからの手紙に涙がでて、後半でのママへの返事の手紙と、ママの幻との会話に、また涙した。
最後は観客はスタンディングオべレーションだった。
ビリー・エリオット。リトルダンサー。他の子役のも見たくなった。