ニューヨーク市立図書館、そしてまだ見ぬ夢の図書館

歴史的建築物のような概観。
アテネの殿堂のような入り口と石造りの階段。内部の入ると大理石の階段。分室や控え室でさえも、大きくて天井が高く、木で造れれた勉強机が、並ぶ。
そしてメインルームは、数階建ての高さの吹き抜けの天井、大きなガラス窓。重厚な二階建ての本棚と机が並ぶ。天井は壁と窓枠は、壁画と彫刻と重厚な木枠で縁取られている。左右対象に、二つの大きな図書室が並ぶ。室といっても、大きい。大きい。大きい。すばらしい。
ニューヨーク市立図書館である。世界一有名な、市立図書館だ。
国立でも、州立(県立)でも、大学でもなく、ひとつの市が持つ図書館では、ここが有名だろう。
内部は、英語のテキストで知の象徴として使われた写真を、見たことあるし。入り口の階段は、某映画の結婚式のシーンで使われたのを、鑑賞したことあるし。
なにより、実際のメインの図書室がすばらしい。思わず、重厚な木の椅子に、息子とともに座りこんだ。
…これが市立(いちりつ)か。
「ね、いいでしょう? 見せると、きっと感動すると思ったよ」と息子。
こんな図書館、作りたいなあ。 沖縄か、東京に。東京だったら、お台場あたりに。
概観もすばらしく、たとえば海から見える図書館の概観が、オーストリアのオペラハウス並に素敵で絵になっているような。
中に入るとすばらしい蔵書と造りで。たくさんのしっかりとして勉強机と椅子が、惜しげもなく提供されていて。
入場する人に制限はなく、勉強机が足りないこともない。内部は、知的雰囲気や芸術術的雰囲気に浸りたいだけに入っても、満足するような。ただ椅子に座って、何時間過ごしても許されるような。…そんな図書館が。
昨日行った、ニューヨーク市立図書館である。
そして、まだ見ぬ私の夢の図書館である。