北京の冬

アメリカ進学した息子が一次帰国している。大学の授業科目の一つで、1月に中国で約三週間以上、講義を受ける。そのついでに、里帰りしているのだ。日本経由の航空券を購入し、日本でクリスマスと正月を過ごす。
懐かしい。嬉しい。幸福だ。
カリフォルニアで過ごしているので、洋服が夏物しかない。さっそくユニクロに行って冬服を買った。これで北京の真冬も大丈夫だ。
冬の北京は寒い。私がどんなに息子にそう言っても、実際に体験していないのでピンと来ないらしい。
手袋と帽子なしで、外に出れないよ!
ズボンは二重三重に着ないと、若くても耐えられないよ!
ダウンジャケットは一番厚いのにして!
言っているうちに、一番寒い日々の思い出が甦ってきた。息が凍って、外に長くいると寒さで頭が痛くなって、雪でもないのに凍ってしまった道で滑る。
雪が降る日は、かえって温かいくらいだ。
ああ、打っているうちに、だんだん、また寒くなってきた。