息子の名前がもたらす…悲劇?

息子の名前は、聞きようによっては女子の名前に思える。
そのせいか小さい頃から、何かで名前が載るときに女子生徒の欄に並んだりする時がある。そして、商品販売のダイレクトメールや販促の電話は、まず女の子と誤解したものが多い。
生まれたころは「お雛さま人形はもうお買いでしょうか?」
七五三のころは「お小さくても、女の子の着物には、ご本人のお気持ちが大事ですよ」中学や高校受験のころは、女子校の案内が来た。「大事なお嬢様を大事に育てます」
そして今は「お振袖は一生の宝もの…」パンフレットがすごい。電話もすごい。18才の頃からだ。成人式に向けての2年間は、着物業界にとって勝負のときらしい。
ダイレクトメールは、すぐにゴミ箱に直行すればよいが、間違ってとってしまった電話は、困る。私は小心者だから、知らない相手にもきちんと対応し、パンと切ることはしない。これでも好感度を気にしているのだ。(笑)
「うちに女の子はいません」奥様風にやさしく答える。
だが相手は食い下がる。撃退する時のセリフで使っていると思うのだ。
「そうおっしゃって笑い話になさる方もいらっしゃいますが、どんなお転婆さんでも、後で、成人式はお着物にすればよかった、といいますよ」
おてんばさん? 懐かしい言葉だ。だが昔お転婆さんだった人間もそうでない女子も、大人になれば、ふてぶてしいオバさんになる。私も、演技は数秒で終わって、すぐにキレる。
「うちの息子は女装趣味はありませんっ」
アメリカにいる息子に、パンフレット送ろうかなあ?