サントリーホールのバックステージツアー

以前から見たかったサントリーホールのバックステージツアーにやっと参加できた。
普段は入れないバックステージを見学できて、とても幸福だ。
『マエストロ、時間です』宮崎隆男著を読んで以来、ずっとバックステージ、特に指揮者の控室を見たかった。
実際に指揮者の楽屋は、素敵だった。部屋は小さい(楽屋としては大きい)が、しつらえは一流ホテルの部屋の感じだ。
絨毯、バスルーム(トイレ・シャワールーム・洗面)はガラスドア、衣装掛けも重厚だ。紅茶とコーヒー等がちょうどホテルのようにセッティングしてある。
エストロ、やっぱり注文が色々あるんですね、と頭の中で想像してみた。
ホールの音は、ほんとに素晴らしい。
舞台の中央で、声を発したり手を叩いたりしてみて、トルコやイタリアで見た古代の野外劇場、ローマ劇場を思い出した。
マイクなしで最後尾まで役者の声が届くという、あの劇場だ。
実際、そうなのかもしれない。コンサート専門のホールだが、仮にストレートプレイ(演劇)をしたら、役者の声がマイクなしで一番後ろの席まで届くかもしれない。
私は、ワインヤード式の客席の指揮者と真向かいになる、例の『のだめ席』に、喜んで座ってみた。(笑)
それから、川崎のミューザは3.11の大震災の時に室内の天井が落ちた。だから質問したが、サントリーホールはそんなことはなかったらしい。
それにしても、サントリーって凄い。
美術館にしても、ホールにしても。それから芸術家(音楽家)たちへの支援にしても。