襷リレーの前で転んだ神奈川大学にハッとする

箱根駅伝のテレビ観戦で二日間がつぶれた。
今日のハイラインとは、タスキを渡す寸前に転んで、立ちあがりきれずに、また転んで、そして繰り上げスタートのピストルの寸前にタスキをつないだ9区の神奈川大学だ。
別に私は、アクシデントを待ち望んでいるわけではない。
箱根駅伝だからこそ起こりえる出きごとに、ハッとするのだ。「○○だからこそ」「○○ならでは」があるから、わざわざ何時間もテレビを見る。
同じアクシデントでも、凝縮してしまうアクシデントが起こると、ハッとする。彼は、見かけはともかく相当に足をやれて疲労していたのに襷をつなぐためにここまできたのだろう。それが転んだ理由で、立ち上がれなかった方理由で、それでも立ちあがってリレーした理由だ。
ああ、やっぱり箱根だなあとか、駅伝だからこそだなあ、これがスポーツだなあ、大学生だなあな、と。