取材をしなさいという大作家

キングの「でっちあげる」の妙を書いた後にいうのは何だが、森村誠一は、ほぼ反対のことを言っている。
森村誠一の「小説の書き方ー小説道場・実践編」「作家とは何かー小説同情・総論」では、口酸っぱく「取材すること」の大切さを繰り返す。
どっちもホントで、どっちも大事なんだろうなあ。知らないことは書けないのだから、知らない分野は取材して、よく知って、それから書くのがいいのだろう。
それに、どんなファンタジーもウソも、リアリティーがないと読むほうは没頭できない。読んでいて、あれっ違うよとか、何これっあり得ないと思ったとたんに、リアリティーを失い、リアリティーを失ったとたんに読む気が失せていく。
「知らなければでってあげるだけ」のことができる力量のある作家だと、大丈夫なんだろうが、でっちあげることもできない基礎もない人間だと、お話を作れない。
あり得ないお話も、でたらめなほどに壮大な話も、上手な作家だと、読む人にそれでも面白いと思わせたり、もしかしてあり得るかもしれないと錯覚させる事ができる。力がないと、おもしろくもないウソが露呈して、作品の握力を失う。
そういうことかなあ。
言うは易く、行うは難し。だね。
今日は、「電子書籍で人気小説を書こう」と「電子書籍の基本からカラクリまでわかる本」を購入し、「〜〜で人気小説を書こう」の方を、読み始めた。

 


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