下りのエスカレーターを駆け上る気分

3歩進んで2歩下がる…… なんて歌がむかしあった。
それでは一歩しか進んでないじゃないか、と笑っていた。当時は。
今は、ああ一歩も進んでいるんだあ、と感心しちゃっている自分がいる。
物事がよっぽど前進しない、場合によっては退歩してしまうことを、最近はつくづく分かっている今日この頃だ。
ときどき、下りのエスカレーターを上っている気分になることがある。流れる川を船を必死にこいでさかのぼっている気分の時もある。進むどころか、動作を止めれば、下りていく、そんな気分だ。
目標なんか立てない方が、楽だなあ、と考えちゃったりして。(笑)河を遡ろうと思わずに、そのまま身を任せて下流に流れるとか。エスカレーターで立ち止まって休憩して、ずーっと下に言って、降りてしまおう、とか。
いいよな。楽だし。そうしようかなあ。