記者会見の真実

市川海老蔵の記者会見を見ていておもった。
ここに「ライ・トゥー・ミーLie to Me」の主人公の博士がいたら、海老蔵の会見がウソかホントか、演技が上手いのか、それとも演出がほんのちょっと入っているだけなのか、見破ってくれるだろうにい!(笑)。…と。
一見、誠実に話しているよう見えるが、それは本当だろうか。それとも、とても巧い演技だろうか。
本気で、自分が言っているとおりのことを、そう思っているのか。それとも、稀代の役者だから、ほんとにそう思っているように傍からは見えるのか。
こう言う時は、役者は哀しい。簡単には、信じてもらえない。
自分で心の中でウソだと思っていて、それでも役者だから巧く演技して、上手に演出し表現できたら、今はいいが後で結局、真実があぶりだされてくる。それは、まずいだろう。
ここでいう真実とは、事実がどうかということではなく、話した本人が本気でそう思っているかどうか、ということだ。
あるいは、役者だから、本気でその気になったら、嘘の気持ちだって本当の気持ちと同じ表現になる。本当の気持ちと同じ表現していたら、やがてウソでも本当になる。それでいいかもしれない。
ところで。
今回の会見を見ていて、思った。
他の誰がやっても、こんなに批判されたり、注視されたりはしない。
これは、有名税と言われるものか。人気役者の宿命か。伝統芸能宗家の責任か。