インテグリティとは?

「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質」を読んだ。ヘンリー・クラウド著・中嶋秀隆(約)日本能率協会マネジメントセンター発行。
題名は普通すぎるのに、中身はよい。内容も濃い。それなのに読みやすい。
インテグリティを上手く翻訳できないので、そのままインテグリティと言う言葉をしよした、と翻訳者。確かに、いいや言葉がなさそう。その選択は、OKだろう。
代わりにオックスフォード英語辞典の日本語訳をのせている。
   インテグリティー integrity
     1.正直。強い道徳性をもっていること。高潔さ。
     2.分断されていない全体性。
     3.構造が損なわれず、統一された、健全な状態。
     4.電子データの内部の一貫性、損なわれていないこと。

この本を最後まで読めば、確かに今のところぴったしの日本語はない気がする。
ところで読んでいて、この本はビジネス書か、それとも心理学の本か、それとも自己啓発本か、考えてしまった。
どちらでもいいが、役にたつ。ビジネスでリーダー的位置に立つ人に。自身の「航跡」に悩んでいる人に。自身の成長によって成功したいと考えている人に。
…ううん。やっぱり心理学の本か? つまり心理学的自己啓発本だ。
「航跡」とは、この本に書いている言葉。
あっ。
インテグリティーって、もしかして最近よく言う「人間力」という言葉が、訳語として使えるかもしれない。