「正義はかならず勝つ」を信じる映画人

映画「ナイトアンドデイ」を見た。トムクルーズとキャメロンディアス主演の映画だ。
展開はかったるいところは一つもなく、途中でいったい誰を信じていいのか分からくなる瞬間もちゃんとあり、ヒーローはかっこよく、ヒロインはきれいで強い。ちゃんとラブコメ気味の恋もある。そして、最後に、正義は勝つ!
どうだ、らしいだろ、 スパイ映画はこうでなくては、…というムービーだ。
映画は、これくらい開き直っていれば、見ていて気持ちいい。
こんな映画を見ていていつも思うことがある。アメリカという国は、「正義は必ず勝つ」「正義はきっと証明される」ということに関して、基本的に肯定感がある。
どんなことがあっても、結局、正義は勝つのだ。どんなに組織や国家の中枢に誤解があっても、正義のある方が通じるし勝利する。正義はきっと証明される。…と信じているのだ。
正義は必ず勝つと制作者が信じているから、見る方も映画を安心して見ていられる。フランス映画じゃこうはいかないよな。
でも、どうか、単純とか単細胞とか言われてもいいから、今の「正義の証明を信じる」ことを肯定することを貫いてほしい。
映画を見て、楽しんで、最後にそう思った。