水俣病とジャーナリストたち

横浜に情文センターというのがある。その開館10年記念シンポジウムに行ってきた。テーマは『新聞・テレビ報道を考える〜水俣病報道を通じて』
驚いたのは、こんな雨の天気の悪い日で、こんな硬いテーマなのに、会場には人が結構いたことだ。
内容もよかった。2000年に三つの賞をとった熊本放送の「記者たちの水俣病」が放映された。そのあと、それを受けてジャーナリスト3人のパネルディスカッションだ。
司会は元TBS報道局アナウンサー・ディレクターの下村健一氏だ。帰宅する時、「コーディネーター(司会)がうまかったね」と、その話題になった。
シンポジウムの司会というのは、難しい。パネラーの話を、分かりやすく要約し、上手く次のパネラーにつなぎ、話がどこかに行きかかるときちんと戻す。
下村氏は、テレビに出ていた頃もよかったが、今日の司会もうまかった。三人の持ち味を損なうことなう、テーマを拡散することなく、うまく収拾した。
3人のジャーナリストとは、今はそれぞれ重鎮となった、熊本放送の村上雅通氏、元朝日新聞記者の西村幹夫氏、熊本日日新聞社の高峰武氏だ。
それぞれから、とてもいい言葉を聞いた。雨の中、参加して良かった。