ワインの美味しい夜

今日は、たぶん6種類以上のワインを飲んだ。
たぶんというのは、途中でわけがわらなくなったからだ。
テーブルの向こう側の方はお酒が飲めず、私だけのために、ワインバイザグラスで料理に合わせて入れてくれた。フレンチだ。二人で、おしゃべりしながら。
料理の皿ごとにワインが異なる。しかも、皿数がなんだか多い。皿の分だけワインがある。
料理が多いと、グラスのワインは倍の量を入れるから、酔いが気持ちよくて早い。
で。途中から、何杯目か分からなくなった。
ワインはどれも料理に合っていたから、どれも皿が終わるごとに、飲みほした。
食事の前に、スパークリングの白。アミューズに白、倍の量で。前菜料理に白の倍と赤ワイン。
お魚に白。途中でなんか。お肉に赤。そのあと…。毎回、ワインとワイングラス自体も変わる。7
お魚まではワインのボトルを見て、ソムリエが説明ししてくれたが、途中からは覚えていない。途中までも、聞いたけれど忘れた。
好いワインだったのに。
話も、随分と佳境に入っていたし、説明も聞いていられなかったし、…。
何より、お話が楽しかったから、良いワインの夜だ。
テーブルが楽しいことが、幸福だ。ワインの幸福だ。
……幸福なワインの夜。
あ、テーブルの向こう側の人は、女性ですよ。