寂しさで痩せる魂胆は…

ぽっかりと穴が開いたように、静かになった。
…という言葉があるけど、本当にそのとおりだ。
静かで。大きな見えない穴が、家の中にある。
息子を見送って帰宅したら、家が静かで、部屋に乱雑にあった本やリュックがなくなり、彼の持ち込んだ様々なモノもない。
確かに去年までの18年間の生活であったものが、この一カ月あった。
そして、消えた。
なんかなあ…。空きの巣症候群になる人と気持ちがわかるよ。
…でも、私は痩せないなあ…。
私の母親は7人の子どもを育てて、その最後が巣立った後に20キロは痩せた。もともと太っていたのだけど、その後の数年は、スマートになったらしい。(笑)
そのあとまた太ったから(そのころ私は留学中で)私は見ていないけど。他の兄弟が、皆「確かにそのころ(母は)痩せてた、痩せてた」と言うから、そうだったなのだろう。
だから私は、期待していた。自分も、息子が巣立ったら、さびしさで痩せるのではないかと。
ぽっかりとあいた穴のつらさで、痩せると。
甘かった。(笑)
一人くらいでは、ダメらしい。きっと、一人だけ育てて巣立ったあとの空きの巣くらいでは、ぽっかりぐらいが、足りないのだ。(笑)
去年痩せなかった。今年もムリだろう。この分だと、もう痩せない。(笑)
別の方法を考えよう。