大詰め

塚本教授と論文提出前の最後の演習をおえた。
論文のチェックと、博士課程への進学について話した。
そのあと、1時間ほど6時限目の授業の修了を待って、主査の津田教授と話した。
論文のタイトルがわずかだが変更する。だが重要な部分なので主査の許可を得たほうがよい、と塚本教授に言われたからだ。
講義が終わって津田教授は、教室に入ってきた私を見て、あれなんでここにいるの?という顔をする。
「どうだね、書けたかね」
津田教授はときたま、頭の相当いい人とは思えないほど純粋できれいな目をする時がある。(笑)
この時もそうだ。
「津田先生もきっと喜んでくれるできばえになったと、塚本教授が言っております」
ふふふと笑う教授。再び、ピュアで美しい瞳。
本当だ。確かに塚本教授はそう言った。…はずだ。記憶によれば。たぶん。おそらく。きっと。
…私、ねつ造してないよね。(笑)

というわけで、今日は朝の二時から修正して打っている。
今日は親友のK・Sちゃんに、誤字脱字などのチェックのため、読んでもらうことになった。
自分では、もう頭で勝手に誤字脱字を訂正し、足りない点を補充して、翻訳して読んでしまうのだ。違う頭、違う目、新しい読み手の眼で、チェックしてもらう必要がある。
あと少し。