佐々淳行、老いたり?

昨日は夕方、久しぶりに大学に行った。
来週の演習のために、二人の教授の研究室に、現段階で書いてある修士論文(3分の一くらい
)を届けるためだ。
演習のとき、2〜3枚ならその時読んでも構わないが、数十ページになるのは、事前に読む時間がないと、演習当日野時間が無駄にある。
電子データで届けてもよいのだが、いろいろ理由があってハードコピーを持っていった。
大学に行ったら、S子から「久しぶり!」と言われた。彼女とは、ほぼ毎日メールや電話で話すので、そう言われて「はっ?」と思った。
偶然入った教室に一年コースを修了して4月から博士課程に進んだS女史がいる。
彼女はホントに面白い人だ。
覗いてみようかと思った講義は出ずに、彼女と一緒に正門前のカフェで閉店までお茶をした。
話がおもしろい人なので、飽きない。
正直で自分を飾らない会話をする人で、時たま、しらっとした顔でこっちが噴き出すことを言う。
楽しい時間だった。


今日「わが記者会見のノウハウ」佐々淳行を読む。
全般にわたっておもしろいが、一つだけ「??」と思った点があった。
元総理大臣の福田さん退陣記者会見の「私はあなたとは違うんです」を、佐々氏は危機管理の記者会見として評価しているのだ。
最初は、皮肉かと思って読み返したが、ホントに技術の一つとして評価しいてる。「実際にこれで記者会見が終わった」というのだ。
これは……。
佐々氏が、全文を使って主張していることの、一番ダメなケーススタディーとして取り上げてもよいくらいのものだろうに。
この部分は何度読み返しても、腑に落ちない。
一読者としての感想。「佐々淳行、老いたり」