本を売る

BOOK-OFF(ブックオフ)に本を売りに行った。
二つのショッピングバックに詰めて、肩が痛かった。
全部で絞めて2880円。予想通り。
私の、書籍売りは年季が入っている。
高校を卒業して東京に行く時、それまでの本を町の古本屋に売りに行った。
お金が欲しかったのだ。
当時、全部で7千円だったと記憶している。
それから、東京で暮らして3年半暮らして読んだ本を、
留学先の北京には持っていけない、というわけで売り裁いた。
それでもこの時、何日もかかって、売る本と売らずに箱に入れて友人の押し入れに預ける本と、北京に持っていく本とを、より分けた。
悩みに悩んだ記憶である。
そして持っていく、日本で箱に大事につめて帰国まで残す、と決めた本以外を売った。
4年後帰国して、箱を開けて、唖然としたものだ。
私はこんな本を、大事に取っておいたのか…。
4年たって、世界が変わってしまい、もしかして価値観まで変化しただろう私には、どうしてそれらの本を、当時の自分が大事に取っておいたのか、分からない。
その後、4〜5年たって、結婚のときにまた本を整理した。
今度はバッサリ売った。
その後は、もう、定期的に本を売っている。
次から次へと、本を買って読むのに、以前の本があると、家に入らなくなる。
数個の本箱や、本棚から本はあふれているし、いくつ本箱を買ってもあふれてくる。
年に200冊くらいの書籍と、数えきれないマンガやムックを読む私は、次から次へと本を捌くことを前提に、買っているのである。
今では、本屋さんばかりでなく、アマゾンでもついクリックしてしまうし。
最近は、大学院で読み終わった本は、そのまま公共経営研究科のラウンジの本箱に置くことにしている。
これまでも、旅先で読み終わった本は、旅先に置いてきた。
同じ原理だ。

手元に残す理由は、以下のどれか。
1・手放したら2度と手に入らなくなるおそれがある。
2・たぶんまた、何度も、読み返す。
3・辞書や資料として使う可能性がある。
4・まだ読み終わってない。(または、まだ堪能しつくしてない)

こんなもんですかね。