箱根駅伝、往路最後の走者のゴールが見たい

箱根駅伝の、往路最後の走者、東京農大の選手のゴールが見たくて、ネットを開いてたが実況中継が見つからない。やってないのかもしれない。
放送時間内に、最後の選手がゴールしない。日本放送は、こんな事態は想定していなかったのかもしれない。
この選手のゴールが見たくて、テレビ観戦していた息子と私は大騒ぎした。
「ゴールまでの最後の2キロの映像が見たいのに」「ネットでやっているかも」「でも放送でこの後はネットで見てください、って言わなかったよ」
結局、記録だけは見つかった。ということはゴールしたのだ。
確かに、山登りの柏原の力走は相変わらず凄い。感心した。
だが不思議なことに、私たちの心は、東京農大の選手に奪われた。山登りの半分も三分の一も行かないころからの体調の異変、これでは途中棄権もあり得る。
それでも一番苦しい山を登り続ける。途中、蛇行もあっての走り。脱水症状か? 前の選手とは距離が開きすぎている。
何度画面左上の距離を見ても、距離は進んでいる気がしない。
これが箱根駅伝だ。
順調な勝利や快走もいい。だが、アクシデントが起きる。惨めとも思われる走りにしかなれない。抜かれるのに抜き返しきれないほどに残っていない力。時に朦朧としても走る選手。そんな姿のあるのが箱根駅伝だ。
そして不思議なことに、それこそが心かき乱す。
箱根駅伝、往路最後の走者のゴールが映像で見たい。生番組で見たかった。