ずっと組織の上層部にいると…

官僚主義とか官僚的というのは、もちろん、ほめ言葉ではない。そして、何も実際に官僚に対してだけ使うのではない。
硬直した組織だとか、大きくなりすぎて動きのとりにくい集団などで、融通のきかない、教条的な対処の仕方をしたのを見ると、官僚的だとか官僚主義に陥っているなどという。
きょう私は、心の中で、この言葉を連発した。
大きな集団や組織の上層部にいると、その下々の人の気持ちはを分からなくなることがある。そして、自分の感覚で対処する。
たとえば、組織の上の人にとっては何でもないことでも、組織の下にいる人にとっては重要な時がある。
たとえば、集団の上部にいる人にとっては大したことではなくとも、下部にいる人にとっては貴重なこともある。
たとえば、企業のトップにとってはよくある機会でも、下っ端の社員にとっては一年に一回のチャンスかもしれない。
昨日まで頑張って、それを分かってもらって、どうにかしてもらえるのではないかと思っていた。きょう、それが、どうにもしてもらえてなかったことが分かった。
平気です。頑張ります。有難うございます。そんな感じのことを、集団の下に属する友人は言ってくれた。
だが、官僚的な対応をした集団の上層部に属するもう片方の知人に対して、私は残念でならない。いつから、あなたはそんな官僚的になったんだ。いつからそんな官僚主義に陥ったんだ。いつから…。
まてよ、だが、そもそも本人は自分で分かってるのか。 すっかり官僚的になっってしまった自分を。