富士山中腹の和製グランドキャニオンと幻の滝

今日はツアーで申し込んだ、富士山中腹のトレッキング。
須走り口五合目登山道入り口から、小富士に往復、それから幻の滝に往復、そして話生グランドキャニオンまで往復だ。
富士山に川はない。富士の水はすべて伏流水だ。幻の滝は、冬の間につもった雪が熱くなったら解けて流れて、忽然と現れるらしい。
頂上付近の雪が夏になって消えると無くなるし、頂上に雪があっても温度が上がらないと雪がとけないのでまた現れない。
出発地点の山小屋では、今年6月の、ほんの10日ほど前の「幻の滝」の写真があった。だが今日私たちが行った時は、滝はなかった。まさに幻の滝。ここ数日温度が低かったので、雪が解けなかったらしい。残念。
じゃあ、和製グランドキャニオンだ!と森林を歩いていったが、今度はここ数日の雨で道が危険となり、ロープが張り巡らせてある。「危険」と。
ガイドは下まで、つまりキャ二オンまで降りて行ったが、「これは皆さんに降りさせられない、……」と言う。
いいよ、いいよ。歩いていた時も、また今もちゃんと木々の間から、浸食でできたキャ二オンの層が見えるし、充分です。思わず私は言いましたよ。
これが自然というものだし。
というわけで、今日は自然と天気はままならないことを実感したトレッキングだった。