スタッフが良いということは経営者が良いということ

今回私が来ているセブの語学学校は、一応、豪華施設が売りだ。
一応と言ったのは、豪華に関する基準が、人によって違うからだ。オーナーというか経営者は、セブには珍しく、だがこの二年の傾向としてよくある、日本人経営者だ。
日本人だから、日本人が求めることや基準がよく分かっている。見ていて、ああフィリッピンという場所でありながら、よく頑張っているな、と思うことがる。
宿泊施設は、コンドミニアムを使用しているので、普通のセブの語学学校とは比べられない。だが、アジアなんで作りが結構テキトーだったりする。それはアジアに慣れている私は平気だが、学生によっては文句を不満なこともあるらしい。それでも、ここセブでは、完全に快適な施設の部類に入る。
マンツーマン用のキュービクル教室だって、オフィスだって、まるで日本のものである。
だが私が一番感じるのは、スタッフの水準だ。もちろん語学学校だから教師の水準は重要だ。だが意外にスタッフの有能さや親切さ、細やかさは、顧客満足度に大きく影響する。
で、ここはスタッフがいい。
経営者は腰が低いし、日本女性チーフは美人で有能で細やか、フィリッピンハウスキーパー三人はよく働く。そして日本人の学生スタッフは、これまたよく働くし、よく気がつく。
もう私は何度、学生スタッフのK君に、モノを頼んだり尋ねたりしたことだろう。急ぎじゃない用でK君に声をかけて彼が忙しい時、私はじゃあ後でといって、すっかり忘れてしまう。だが、やるべき用事を全部すませて、K君は必ずやって来る。
さっき、洗面所の栓が開かなくて、汚い水が溜まったままのボールに、K君はさっと手を突っ込んで直してくれた。感心してしまった。
こんな学生を見抜いて、学生スタッフにするくらいだから、経営者は優秀だなあ、と思った次第だ。