哲学の林をあるくアスリート為末大(笑)
ハードル選手の為末大が、女子バレーボール監督にインビューして、勝利学とか勝利の哲学を勧化るテレビ番組を見た。
いくつかの記事で、バレーボールとくに女子が大量のデータを使って効率的な練習や試合をするというのを読んでいた。試合の最中にもどんどん分析してそれをすぴーdふぇぃーにしあうに生かすという、アナリスト本人への取材記事も読んだ。だから、詳しく監督本人の口からきくのは、興味深い。
なぜ、データを使うのか。どのように使うのか。どんな効果をもたらしたのか。そして組織論。
そういえば数日前には、その女子バレーの男性監督となでしこサッカーの男性監督の対談も見た。そこでは男性が女子アスリートと女性チームを監督する難しさや知恵や工夫や悟り、組織論を語っていた。あれも面白かったが、今回の番組も面白い。
おもしろくしているのは、為末選手のあの顔つきと雰囲気を生かした番組のつくりだ。
為末はまるで哲学の道、いや哲学の林を歩く(笑)哲学者だ。監督の話を聞いている顔は、何かを貪欲に学ぼうとしているビジネスマンだ。質問をする顔の変化は、何かの糸口や共通点や打開策を見つけようとする起業家たまごの表情だ。
見終わって、これは女子バレーの監督の番組というよりは、アスリート為末がメインキャラのインタビュー番組ではないかと思った。極めた人間が、極めた人間にインタビューする。そして組織論や、勝利学や、人間学を引き出そうとする。そういう番組……。の気がした。