2つの美術館、本物と一流と有能
二週おきに、2つの美術館に行って、『一流と本物と有能』について考えた。
お正月に行った美術館では、不愉快な思いとがっかりする思いをいくつか経験した。
美術館そのものの建築に、どの平凡さに何とはなしにがっかりし、受付ではひどく不愉快な思いをさせられた。受付で夫は泣きそうな顔で立つはめになった。
その後カフェでは待ち時間の捌きの悪さに疲れ果て、1時間後にやっと椅子に座った後に「食事はみな売り切れて飲み物しかありません」という言葉。ちょっとキレかかった。それを先に言ってよ。なんてね。
だいたい、お腹がすくと芸術なんて味わえない。少なくとも私は。事前にわかれば手を打てたものを・・。
展示してある芸術の内容は、素晴らしかった。それだけに、哀しくなった。
この美術館は、内容は『本物』、スタッフの対応と仕事ぶりは無能、施設やショップを含めた美術館全体としては一流ではない。などと、帰りの電車で議論した。
一昨日行った箱根のポーラ美術館は、凄かった。
美術館の建築物自体が素晴らしく、かつ周りの景観にマッチしている。エントランスから、すでに芸術だ。受付のスタッフは、さすがポーラ、まるで美容部員のよう。トイレも美しく、美術館のトイレとして、まさに美術的。コインロッカーも上品。ショップも素敵。
展示内容も、メイン企画展だけでなくサブ企画さえ工夫がされていて、面白い。常設展示も見やすい。
レストランには、その時期の特別展展に合わせたコースメニューがある。今回の特別展示『ルノアール礼賛』に合わせて、お料理のコース名が『ルノアールを訪ねて』きれいでした。
建物を含め、全体として、美や芸術があり、美や芸術の精神にあふれている。
本物で一流で有能な美術館だね、とこれまた帰りの電車で感想を話し合った。
1件目の美術館。大好きなだけに、もっとよくなってほしい、という思いがあふれる。、
私ってもしかしてナチュラル・コーチ?(笑)
二週連続の、コーチング研修のワークショップを終えて、戻ってきた。
今回は、まるまる三日間。
今日は疲労感で、朝はだらだら過ごしている。
それにしても、ワークショップ型の研修って、私は大好きだ。座学よりも、ずっと実際に身につく。
ところで。
二日目のホームワークで、30年来の友人のコーチングをした。
終わって友人から「ありがとう。すごい。とてもよかった。私にコーチを続けてちょうだい」とお願いされた。
ワークショップ中に、セッションの相手から「あなたはいわゆるナチュラルコーチ(生まれつきのコーチ)ですね」と言われた。
修了して帰宅する電車待ちの間に電話がかかってきて、総武線を何本も乗りすごしながら45分完コーチング電話をした。その終了間際「あなたはコーチングできっと相当稼げるようになると思う!」(笑)と相手から太鼓判を押された。
「通訳よりも?(笑)」と聞きかえしたら、「分からないけど。だけど絶対、いくら出してもいいからあなたに話を聞いてほしい、励まして欲しい、あなたにコーチングをしてほしいというお金持ちがたくさんいると思う。そのお金持ちたちを何名もコーチすればいい」
私に言わせれば、みんな、ずいぶん励ましがうまい、やる気が出る、つまりコーチがうまい。(笑)
ワインの香りと味について
テンプル大学のワインマスターコース、三連休の初日が理由で、今日の出席者はたったの6名だ。
するとどうなるか?
試飲用ワインの準備は11本、テイスティングする人はいつもより少ない、一本当たりの飲み残しの量は多くなる、持ち帰りの本数の一人当たりの割り当ても多くなる。
というわけで、瓶にたくさん残ったワインを日本ほど持って帰れるというわけだ。笑いが止まらない。
という感じで始まった英語でのワイン勉強会。本日の座学は、ビデオでソムリエについて、先生の講義でワイン出産地としてドイツとオーストリア。
そして、テイスティングの始まり。2本のスパークリング・ワイン、3本の白ワイン、4本の赤ワイン、2本のデザートワインだった。
今日発見したことがある。私のようなテイスティング初心者にとっては、白ワインについては匂いが判別しやすく、赤ワインは味のほうが判別しやすい。色を見て、匂いを嗅いで、味をして、ブドウの種類や生産国、生産地、などを当てていく。
その前に、匂いについては、キイチゴの香りとベリーの香りとか、バター、鉛筆の芯(笑)、猫のおしっこ(爆笑)、ガソリン(??)などと、香りを言う。
白はこれが意外に分かる。だが赤になると分からなくなる。しかし、味をした場合は赤のほうが私には分かりやすい。
いま、客が来たので、今日はここまで。